福祉国家への建設
経済保障
ケアつき施設の歩み
在宅ケアの充実
グループホーム
エーデル改革とケアつき住宅
経済不況とインフォーマル
ケアの重視
福祉後退への批判

■エーデル改革とケアつき住宅

 1990年に入ると、経済成長率はマイナスになり、失業率も上昇し、公共部門の財政収支も急激に悪化します。

 肥大化した行政機構と経費の増大をいかに押さえるかが、重要課題となり、<医療と福祉の一元化>がすすめられます。
 1992年のエーデル改革では、医療と福祉の管轄は市に組織的に一元化されます。
 社会サービス法で規定されている「サービスハウス」が、「サービス・介護つき住宅」と変更され、そこに「老人ホーム」「ナーシングホーム」「グループホーム」が含められます。


▼カスターニェバッケンの所長代理 
    アンネ・リー・エンクビスト
「エイデル改革で、市当局が老人・身体障害者の医療と福祉を管轄することになり、ナーシングホームと老人ホームの違いが少なくなりました。
 そうですね。4つの施設の大きな違いは入居者の傾向ですね。ナーシングホームに入所できる人は、身体的・精神的に病気があって、治療が必要で、どちらかというと寝たきりに近い人です。老人ホームは、年をとって弱わり、介護の必要度が高い人で、サービスハウスは介護の必要度が比較的低い人ですね。グループホームは、痴呆性老人です
 住居形態や料金も違います。サービスハウスでは、家賃がいります。ヘルパーに何かをしてもらうには、お金を支払う必要があります。居住スペースは一番広いですね。老人ホームでは、24時間ケアーがつき、食事も提供されます。」



 高齢者福祉の柱である良質の住宅の供給、介護サービスと医療ケア提供は、現在では「サービス・介護つきの住居」に象徴されるように、総合的に追求されています。
ミニ情報
エーデル改革
サービス・介護つき住宅の入居者
カスターニェバッケンのサービスハウス