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在宅ケアの充実
グループホーム
エーデル改革とケアつき住宅
経済不況とインフォーマル
ケアの重視
福祉後退への批判

■在宅ケアの充実

 1970年代中頃から、高齢者ケアの需要は上昇し、福祉コストの増大と人手不足の問題が大きく浮上します。
 政府は、身体機能を補助する機器の開発と利用、住宅の改善、在宅ケアの推進などで対処していきます
 在宅ケアの推進には、ノーマライゼーション の運動が影響しています。ノーマライゼーション とは、「障害者を健常者から隔離せずに、できるだけ普通の環境のもとで、日常生活が送れるようにすること」です。
 1980年代始めに、これまでのケアの概念が打ち破られ、<代わりにしてあげるケア>から<自立を促し励ますケア>へ、<施設収容ケア主義>から<在宅ケア中心主義>への発想の転換が行なわれます。
 1982年の社会サービス法でも、高齢者の自立した生活と在宅ケアが強調され、そのための対策として、ホームヘルプ・サービス 、訪問医療看護、夜間パトロール、住宅改造資金制度 、交通機関のサービス 、デイケア ・サービスなどが整えられます。
 しかし、在宅でケアすることが困難なほど心身の機能低下の著しい高齢者もいます。高年齢になるほど、入居率は高くなります。
 従来の高齢者向けの施設は、<小規模化>と<医療と介護のケアの統合>で改善がはかられ、ナーシングホームでも居住性が追求され、個室も設けられます。
 サービスハウスでは、ナーシングホーム、老人ホーム、地区診療所などを併設したものが80年代後半から増えます。
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