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■父親の養育責任
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スウェーデンでは、生まれる子どもの半数が婚外子ですが、ほとんどはサムボカップルから生まれています。
婚外子に対する法的差別は完全に撤廃され、相続権も平等です。社会的にも差別されることはありません。
▼「家族の権利を守る事務所」のスタッフ
「スウェーデンでは、「どのような親から自分が生まれたかを知っていることは子どもの精神的安定にとって重要だ」と考えられています。
『自分の親を知る権利』を保障するために、できるだけ早く父親を確定することがコミューンの任務になっています。
万が一、母親がひとりで子どもを生み、父親の居所がわからない場合でも、母親の証言をもとに私たちが子の父親を捜し出し、DNA検査によって確定します。」
母親との婚姻関係の有無にかかわらず、父親にもその子どもが成人するまで、養育責任が課せられています。
母親の生き方と父親の養育責任は切り離して考えられています。母親が別の人と結婚したりサムボ状態になっても、父親の養育責任は子どもが18歳になるまで続きます。
子を引き取っていない父親は、養育している母親に養育費を支払う義務があります。
父親が養育費の支払いを怠った場合、社会保険事務所は母親に養育費を立て替えて支給し、父親から養育費を強制的に取り立てる制度があります。
このようにスウェーデンでは、婚姻関係の有無にかかわらず、父を確定し、父親の養育責任を徹底的に追及する制度があります。
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