埋葬の歴史と統計
ミンネスルンドの概要
ミンネスルンドの埋葬方法と
その選択
墓地の費用
墓石の形態
埋葬権と管理義務
ミンネスルンドの連帯・
 共同の哲学

■ミンネスルンドの埋葬方法とその選択

 墓地管理公社には埋葬台帳があり、いつ、誰の遺灰を埋めたかが記録されています。
 ひとり分の遺灰に対して、1つの穴が一列に順番に掘られていきます。
 遺族には、事前に埋葬する日時や場所は知らされません。
 どこの埋葬場のミンネスルンドに、何年何月何日に埋葬したかを記入した<記録カード>があとで渡されるだけです。
 ミンネスルンドは、本人によって選択されることが大半です。「ミンネスルンドに埋葬して欲しい」と遺書に書かれるケースが増えています。
 ミンネスルンドに親族を埋葬した人に対するアンケート調査によると、「本人が自分自身で、あるいは親族と相談して決定した」と回答した人が80%を占めています。
 ミンネスルンドに埋葬したことに多くの遺族は満足しています。今後、ミンネスルンドを「選ぶ」「たぶん選ぶ」と回答した人は95%です。


PROのオンブスマン
  ビルギッタ ドーブミィール (女性40歳)

「私の母は去年亡くなりましたが、母自身が希望したのでミンネスルンドに埋葬しました。私は本人が決めるべきだと思っているので、反対しませんでした。母親が埋葬されているミンネスルンドにあまり行きません。なぜならば、私の母は、墓地ではなくて、私の思い出の中に生きているのです。ミンネスルンドには、私の母はいないのです。」


 残された者にとって墓は、故人との具体的な接点を意味します。しかしながらミンネスルンドでは、墓石のように、故人との関係性を確認できるシンボルがありません。
 遺族は、ミンネスルンドに、故人に結びつくものを求めようとし、禁止されているにもかかわらず、故人の名札と共に芝生に花を植えたり、花輪やキャンドルなどを芝生に置いたりしています。
 「定められた場所以外に花やキャンドルを置く行為について、どう思いますか」という質問に対して、「そのような行為をしたい人はミンネスルンドを選ぶべきではない」といった批判的意見は55%あります。
 「故人への供養であり、故人を偲ぶ心が妨害されるべきではない」
「私は何か個人的な事をしたい。それがミンネスルンドを訪れる大きな動機となっている」と、その行為を肯定する意見が45%ありました。

 墓地に故人との接点を見いだしたいという気持ちをもつ人は少なくありません。それにもかかわらず、どうして、ミンネスルンドが選択されるのでしょうか。

・ミンネスルンドについての意識調査
・ミニ情報--葬儀にどれほど費用がかかるか