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■ミンネスルンドの概要 |
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匿名性の共同墓地は、スウェーデンではミンネスルンド(MINNESLUND)と呼ばれています
ミンネスルンドとは、翻訳すると「追憶の杜(もり)」です。 1980年代から急速に普及し始めたミンネスルンドは、現在、全国に500カ所ほどあり、今も増え続けています。
ミンネスルンドの埋葬数は1996年で1万3千件ほどあり、全火葬件数の38.9%を占めています
ミンネスルンドのデザインの構成要素として、モニュメントになる芸術作品、流れている水、共同の花を置く場所、芝生があります。
ミンネスルンドでは、遺灰の埋葬には遺族や友人などが立ち会ってはならないとされています
▼ヨーテボリ墓地管理事務所職員(男50歳)
「スウェーデンでは、埋葬について大枠は国の埋葬法で、ミンネスルンドの定義や内容などは各市の埋葬規則で定められています。
ヨーテボリの教会連合の埋葬規則では、どこに誰の灰を埋葬したか特別に印をしてはいけない。個別の墓石はもちろんのこと、個別に花を植えてもいけないとされています。
遺灰の埋葬は、私たちによって行います。遺灰は容器に入れず、そのまま芝生の下に、穴を掘って埋めます。私たちが、ミンネスルンドに花を植えることなどの墓地の世話に全責任をもっています
訪問者は切り花や花輪やキャンドルを決まった場所に置くように定められています。枯れた花や古くなったキャンドルなどは、私たちが捨てます。
他の市の埋葬規則も、ヨーテボリ市のものと、あまり違いはありません。ただ、遺灰は芝生の下に埋めず、まかれるミンネスルンドもあります。」
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