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 Institute for Systematic Science Education

  体系的科学教育のための学会

ISSE Flow & Network Education

 

名づけて Flow and Network Edu. とでも呼びましょうか?

 

数学 II 極限の数学 第1章 2000年4月2日 964KByte

 

物理「このテキストの使い方」

物理 粒子の物理学 第1章 運動法則 2000年10月1日

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---教科書の内容から教育を変える一つの試み---

今回,試作品として,極限の数学の 1章「数列の極限」と粒子の物理学 第1章「運動法則」を,問題提起の素材として登録致しました.皆様の活発なご意見をお待ちしています.

例えば,物理なら物理という教科を,一つの考え方によって枠をはめ,範囲はこれこれ,使ってよい用語はこれこれ,微積分は使ってはいけない等々,全国一律に同じ年令の子供がひとりひとりの個性を無視された横並び,画一教育を受ける.これはまさに,上から授けるという観点から見た教育には便利なものだったのでしょう.当然,他に選択の余地がないのであれば必然的に,少子化においてなお止まらない過当競争を生み,大量の落ちこぼれを排出する訳です.こういう教育は,少しも平等だったのではなかったことが,今になっては明らかでしょう.そして,画一的思考の枠外のこと,進学に必要な教科の枠外のことに触れたことがなかった者たちによって形成された各専門家集団は,何ら創造的なものを生み出せないどころか,定められた方式に従って必要なことを実施する能力さえ,今や失いつつあると言えるのではないでしょうか.

 私はこんな思いから,下からのテキスト作りの一つの試みとして,以下のものを考えました.

 まず,多様性の中での一つの選択としての,●主な学習の流れを提起する.これに従って,百科事典的ではなくあくまでもその教科の流れを捉えることが必須であるが,広く浅く学ぶ者がいてよい.また,○ 標準的な論理の成り立ちを把握する.このように学ぶ.さらに,◎ さらに進んだ内容に関心を持つ.→ 印 他の教科との関連を見る.というように,勉強する者の自由選択,進行速度の調節が可能なように,従来の紙に印刷された書籍では表現できない階層的な表現形式を採用します.詳しくは,テキストはじめにある「このテキストの使い方」を見てください.

少人数編成の一教室内でこのようなテキストを使うことによって,必然的に子供たち個々人にそれぞれ目標を立てて,どの方向に才能を伸ばして行くかを自ら選択せざるを得ない形にもって行けば,教室はよみがえるとは思いませんか?  (徳永 )